第20回 中3。Unit.6(P.89〜P.114)『NEW HORIZON 3』単語・文法ガイド
高校受験のためにどんどん先に進もう。
中学教科書『ニューホライズン(東京書籍)』の 単語・熟語・文法解説シリーズ。
『New Horizon 3 』として最終回の第20回は、
・ユニット6(Unit.6 へジャンプ)
ページでは、89ページから114ページまで。
今回は重要な文法が出て来るのでそれらにも触れます。
・[関係代名詞]による後置修飾
・[仮定法]
など。
それから英検3級や準2級のライティングで必要となる
「自分の考えと、その理由を書く」問題。
これを英作文するときのフレーズや用語について、
ステージアクティビティ3で、”mini debate”という形で少し触れています。
なのでここの単語・用語解説もやります。
『New Horizon 3』全部で6つのユニット構成となっています。
このシリーズでは中学生の教科書『ニューホライズン:New Horizon』の”New Words”欄の用語説明と解説をしています。
ところどころに挿入されている、”Let’sシリーズ”なども”New Words”があれば掲載しています。
他のユニットは以下のリンクからどうぞ。
あるいは
前書き、使い方
(前書き・使い方を飛ばして目次へ)
教科書を見ながら以下ページをお読みください。
というのも教科書文章の丸々の引用や和訳は、著作権保護法の違反に当たるため許可なく出来ません。
従って本文の掲載はしていません。
またこのシリーズの目的や使いかたをまだ読んでいなければ
にいちど目を通しておいてください。
新単語は以下のような”凡例(ルール)”にしたがって記述しています。
─ 凡例 ─
word(s):<品詞> 「和訳」 。〜説明〜
phrase:<句>「和訳」。〜説明〜
英語は同じ綴りで<動詞>で使ったり<形容詞>で使われたりします。
そのためここでは”どの<品詞>”で使われているかも併記します。
“<名詞>として(使われている)。”
と書かれていた場合は、その単語はいくつかの品詞の種類があるけれど、本文では<名詞>として使われていることを示します。
“<名詞>”
とだけ書かれている場合は、その単語はほとんどの場合<名詞>以外の用法はないことを示します。
ラッキー。
『ニューホライズン 3』
─ 目 次 ─
p.89
- Grammar – 仮定法
- Let’s Read (2)
- Let’s Read (3)
p.114
Unit.6 – Beyond Borders
p.89
beyond:<前置詞>として、「〜を超えて」
border(s):<名詞>として、「国境」
relation(s):<名詞> (2つかそれ以上の人々や物事の)「関係」
p.90
Preview
p.91
– Scene.1 /
海斗は興味深い国際協力のキャンペーンについての広告を目にしました。
[仮定法(I wish …)]
backpack(s):<名詞>として、「バックパック」、「リュック」。ここでは「ランドセル」の英訳。
this way:<名詞句> 「この様」「こんな風」。
“feel(felt) this/that way” は会話ではよく出てくる。「こんな風に感じる」「そんなように感じた」。
“this”と”that”では心理的な距離感が違う。昔のことや何か他人が言ったことを思い出しながら言うなら”that”を使いたい。
campaign:<名詞> ある目的を達成するための組織的な手段や手順や運営。「キャンペーン」
このような組織的な運営行動は、選挙”活動”や企業”経営”など動詞は “run” を使うことが多い。
run a company 「会社を運営する」、とか
run for president 「大統領に立候補する」、とか。
unused:<形容詞> 「使われていない」。
un + use + ed で「否定」+「使う」+「過去分詞形」。
<過去分詞>を「〜された」という意味で<形容詞>として用いて次に来る<名詞>を修飾している。
supply, supplies:<名詞>として、「支給されたもの」
donate:<動詞> 「寄付をする」
p.92
– Scene.2 /
海斗はメグに海を渡るランドセルの話をしています。
[仮定法(If + S + were …)]
Afganistan:<名詞><国> 「アフガニスタン」。アジアの中央にある国。発音するときは”ガ”にアクセント。
インドの西側にあるパキスタンの西側。イランの東側。
so far:<慣用句><副詞句> 「今のところ」。
“far”は「遠い」の意味から「(それなりの)範囲」という意味でも使う。
教科書では文頭にあるが、文末に置いてもいい。
─ 仮定法過去 ─
“If I were a Japanese student, I would send my old backpack.”
「私がもし日本の生徒だったなら、自分が使い終わったランドセルを贈ってあげたでしょう。」
[仮定法過去]と呼ばれよく用いる表現。日本語でも「自分だったら、それやってたのに。」みたいな言い方は日常的な表現だと思う。
そして日本語でも”実現していないこと”に関してはやっぱり[過去形]で表現してる。だから[仮定法過去]という名前。
で、同じ様に英語も過去形を使う。
“If I were you, I would do that.”
「てたのに。」の感じを出すのに”would”を使う。
“If I were you, I did that.”
だと変な文。聴く方は”would”を補って聞いてくれるから多分意味は通じるけど、カタコト英語。
前ページのScene.1の”wish”を使ったやつ
“I wish (that) I could do that.”
「それ、やることができたらなぁ」
も”that”以下は過去形。日本語でも過去形。
“I wish I would do that.”
はちょっと変な文。”would”は”will”の意味を含むから「意思」を表明している。
「それをやる意思のある強い人間だったらよかったのに…」的な意味になりそう。
まあ、わからなくもないか。
definitely:<副詞> 「必ず」「間違いなく」。
発音とアクセント位置注意。/ デフィニトリ/
p.93
Mini Activity
仮定法の使い方を学ぶコーナー
Unit.6 – Read and Think
p.94
– Read and Think (1-1) /
海斗はキャンペーンについて調べたことをスピーチしています。
[仮定法(If + S + 動詞過去形)]
[主語を後置修飾する関係代名詞]
─ 後置修飾について ─
この長文読解セクションでは[仮定法]に加えて、[後置修飾]の文が多用されている。
英語の本質はこの[後置修飾]と言ってもいいくらいなので、ここではこの説明をしたいと思う。
[後置修飾]は日本語システムと英語システムの大きく異なる点でもあり、リーディング(黙読)の時、これを日本語の様に後ろから訳してはいけない。
それをやっていると英語は上達しない。
試験問題で「日本語に訳しなさい。」と言われたら仕方なく日本語らしく書く。
「意味がわからないことを言ってる」と思われている気がするけど、具体的に以下で説明する。
[後置]だから”後ろから訳す”ではない。英語だって日本語だって頭から語順の通りに理解するものだ。
あと、ここの”New Words”は、日本語訳がすでに書いてあるので全部は触れない。必要だと思ったらここでも触れよう。
“life without school“:<前置詞>による[後置修飾]。
例えば、これを読むときは「人生(生活)」->「付属していない」->「学校」と言う順番で頭の中で絵を描く。
これを全部最後まで読んでから、後ろから「学校のない人生(生活)」と訳して頭に絵を描いて納得するのでは─
遅い。
リスニングでは置いていかれる。
同様に以下も<前置詞>による[後置修飾]。
もう、そればっかり。英語は。
“information through books …”
“parts of ..”
同じように語順通り頭からイメージする練習をしよう。
“illiterate“:<形容詞>「読み書きのできない」。発音アクセント注意。/イリタレイト/
“children living like this“:<動名詞>による[後置修飾]。
<動名詞>による[後置修飾]も頻繁に見られる。
この<動名詞>の意味上の主語が誰なのか?は時々難しいことがある。
けど、そのわかりづらいのは話す人の責任だったりする。
この文では”living”しているのは(主語は)直前の”children”。
「こどもたち」->「住んでいる」->「のように」->「この」
この文は関係代名詞が省略されている、と思ってもいい。
“Children who are living like this”
でも同じ意味。
“encourage A to B“:<句> 「A(人/物)にBするように促す(励ます)」
“make”は強制感や無機質感あるけど、”encorage”は自主的にやる感じかつウエットな感じ。
“most of …“:<代名詞句> として。「ほとんどの」
“most backpacks”とすると「世の中のカバンのほとんど」の意味になってしまう。
“be ready for …“:<慣用句>「用意ができている」。
“ready”は「レディー」で日本語になってる。後には前置詞の”for”を使う。
“in the open air“:<慣用句> 直訳すれば「開かれた空間の中で」
“air”は「(地球上の)空気」だが、そこから「閉じ込められていない地表」的な意味でも使う。
“the open air”と”the”が付いているので、「そこの屋外」
「学校の校舎がない地域では、子供達は屋外でランドセルを机として使えるのです。」
“from one A to another (A)“:<慣用句> 「1つのAからその他の(A)まで」
これもよく使われる表現。ひとつのものから次のものへ、数珠つなぎに現象が起きている感じ。
本文では、”A”は”contry”で、また”another”の後ろの”country”は繰り返しになるので省略する。
“all around the globe“:<句> 「地球上のどこでも」
“all”は<副詞>的に「全て」の意味で”around the globe”を修飾(強調している)イメージ。
“only lines on a map“:<句>「ただの地図上の線」
ここの文脈では “only” ではなく “just” のほうがいいと思われる。
“only” の<形容詞>は量的数的に「たったの」「唯一の」というニュアンスであって、「単なる」ではないと思う。
「線画アート」であれば “artwork with only lines” でいいだろう。「線だけで描かれた絵」
先生に聞いてみて欲しい。
p.95
– Read and Think (1-2) /
<<右側:2ページ目>>
“depend on …“:<句動詞>というほどでもないが、「〜を(信頼して)頼る」「〜によってコントロールされている」
便利な単語で、日本人が大好きな言葉。こればっかり使ってしまいがち。
prefix<接頭辞> “in”が頭についた<形容詞>は、反対の意味になって
”independent” <形容詞>「独立した」
“independ”という<動詞>はなぜか、ない。
“Many things that …“:「いろいろな物」と言ってから<関係代名詞>”that”を使って[後置修飾]。
“that=many things”は[目的格]で直後の”we see”の目的語。
[目的格]の”that”だけど省略しないの?
この場合は自分ならやっぱり省略しない気がする。省略した表現も違和感はないが。
“such as …“:「例えば」
“for example“:「例えば」
“like …“:「例えば」
「例えば」三連発。同じ言い回しをしたくないので表現を変える。
“If we didn’t … , fried chicken would be …” :[仮定法過去]
“many products that are sold …“:<関係代名詞>による[後置修飾]。
「多くの製品」->「売られている」->「日本の会社によって」
“that = many products”は主語。
ここからは余談。
“many products sold by …”のように、”that are”を省略する文章にもできる。
形としては<過去分詞>による[後置修飾]という呼び方になるが、意味は少し変わってしまう。
これだと「日本の企業に売られた多くの製品」と過去の話になってしまう。今はどうか分からない。
なので<現在分詞>を使った受動態の[後置修飾]にすると同じ意味にできる。
“many products being sold by …”
とすると関係代名詞を使わなくても表現できる。
“no exception“:<句>「例外なく」。よく使われる表現なので覚えておく。
ただし強い意味があるので人に対しては使わないようにする。政治家や社長なら別。
事実に対して使う。
“interdependent“:<形容詞>「相互に依存した」。/インタ-ディペンデント/
<接頭辞>の”inter”で「お互い」とか「間の」という意味が付加される。
インターネット、インターナショナル、インターセプト、インタラクト、インターセクション
などなど、日本語でもいっぱい。
“It’s A for B to do C“:<慣用節>「B(人)にとって、CをすることはAである。」
これもよく出ててくる表現。
“To continue helping each other is necessary.”でもいい。けど主語が長い。
だから「必要なこと」”It is necessary”と先に言ってしまう表現方法。
「私たちにとって必要」だから”for us”と続けて、そのあとに<to不定詞>をさらに続ける。
p.96, p.97, p.98
– Read and Think (2)
[ 仮定法過去(一般動詞)]
[ 主語を説明する関係代名詞 ]
リードアンドシンク(2)は、前ページ(1)の文章に関しての要約やまとめの練習。
そのあとでキーセンテンスが出てくる。
[KS-21]は、[仮定法]で一般動詞を使うときはどうなる?
「もし…だったら、〜だろうに。」の
「だろうに」
はどう表現する?
このとき例文のように、<助動詞> “would” や “could” をつかう。
次の[KS22]は、関係代名詞の目的格の使い方のバリエーション。
名詞は主語になり得る。=>
関係代名詞は名詞を後置修飾する。=>
結果、場合によってはすごい長い主語が出来上がることがある。
という話。
p.98
Unit Activity
100人の村の世界