第36回 中3ユニット5:P61- P71『 ニューホライズン3』単語,文法ガイド

『New Horizon』シリーズ目次
中学英語と高校入試(カテゴリー)
旧2021令和3年度版(2ページ目)

できれば教科書は夏休みまでには終わらせたい。

中学教科書『ニューホライズン(東京書籍)』の 単語・用語解説シリーズ。今回は文法として最重要な関係代名詞と後置修飾が登場する第36回。『New Horizon 3 』

・ユニット5
・61ページから71ページまで

を解説します。単語も連語も。

新単語は以下のような”凡例(ルール)”にしたがって記述しています。

─ 凡例 ─

word(s):<品詞> 「和訳」 。〜説明〜

phrase:<句>「和訳」。〜説明〜

英語は同じ綴りで<動詞>で使ったり<形容詞>で使われたりします。そのためここでは”どの<品詞>”で使われているかも併記します。

“<名詞>として(使われている)。”

と書かれていた場合は、その単語はいくつかの品詞の種類があるけれど、本文では<名詞>として使われていることを示します。

“<名詞>”

とだけ書かれている場合は、その単語はほとんどの場合<名詞>以外の用法はないことを示します。

ラッキー。

『ニューホライズン 3』
─ 2025年版 目次 ─

p.61
 Unit.5 – What makes a good leader?

p.64
 Unit.5 – Read and Think

p.68
 Unit.5 – Unit Activity
 Grammar 3 – 後置修飾

p.71

ユニット5はいよいよ関係代名詞。そして後置修飾の説明。

とはいってもさらに新しいことを覚えると言うよりは、
「これまでやってきたこんなことあんなこと、整理すれば全部後置修飾ですよね?」
という確認。

[名詞を後ろから修飾する文]
[KS-15] a picture I found

パート1でまず名詞を修飾する方法について改めて考える。

ユニット4でやった過去分詞・現在分詞を思い出すと、

・the movie called ”the Best Movie of this year”
・the movie playing at the theater

これらの形容詞も名詞を後ろから修飾していた。(句とは主語・動詞が共には含まれな文の一部を言う)

今回は名詞の後ろに形容詞(主語・動詞を両方含む)を用いて修飾しようと言うもの。

the move I watched (a movie)
直訳「映画/私が見た」
意訳「私が見た映画」

<形容詞節>が後ろから名詞を修飾している。


internet:<名詞>「インターネット」

on the internet :「インターネットで」on を使う。

person:<名詞> 「(特定の)個人」。複数形は文脈によるが、”persons”「その特定の個人の集まり」。
“people”は、特定された個人ではない「一般の人々」というイメージ。

Gandhi:<人名> 「ガンディー」。”Mahatma Gandhi”として欧米圏でも名が知られている人物。覚えておいて損はない。

image:<名詞>「画像」「イメージ像」

print(ed):<動詞>「印刷する」

rupee notes:<名詞> インドの「ルピー紙幣」。”note”<名詞><英>は”banknote”の省略形で、「中央銀行が発行した紙幣」で、要は「お札」のこと。
特にイギリスで使われる言い方。アメリカでは”bill”を使うのが一般的。

leader:<名詞>「指導者、リーダー」

greatly:<副詞>「大変、大いに」

a leader people respect greatly:「リーダー/人々が/尊敬する/大いに」。leader を後ろから節が説明修飾している。

born:<形容詞><過去分詞> 「生まれる」。Be動詞とともに受け身形で使う。もとは”bear”<動詞>「(ものを)運ぶ」の<過去分詞>の形。

national:<形容詞>「国の」「国民の」。

non-violence:<名詞> 政治や社会的問題に対して「非暴力(主義)」。

[関係代名詞 who]
[KS-16] a man who has …

名詞を後ろから修飾するシリーズ。ここから関係代名詞という用語を使い始める。
まずは例文

1) my friends viewing the movie
2) my friends who are viewing the movie

上の二つは共に「微笑んでいる女性」と同じことを言っている。

1)が現在分詞を使った表現。
2)がここで学ぶ関係代名詞 who を使った表現。

で 2)は次のようなことなのだ。

my friends (friends) are viewing

who は代名詞なので my friends = who なのだ。
関係代名詞わからなくなったら、直前の名詞に置き換えて読んでみる。
ちなみにここでは who はこの節の主語になっていので、
「主格の関係代名詞 who」
とか
「関係代名詞 who の主格用法」
とか言っている。


independence:<名詞> 「独立した状態」。/インディ-ンデンス/。

violence:<名詞> 「暴力」。

fight:<動詞> 「戦う」。不規則動詞で<過去形><過去分詞>ともに”fought”と変化する。よく見るので覚えよう。過去形の発音は/ォート/。
「〜のために戦う」という使い方が多く、前置詞”for”とともに使う。

human rights:<名詞> 「人間の諸権利」=>「人権」。人には様々な権利があるので、複数形で使う。

go on:<句動詞> ここでは「取り掛かる」「始める」の意味と、「続ける」の意味の両方が合わさったイメージ。
“on”の「上に乗せる」イメージと、「すでに乗っかっている」イメージとで”go on”の意味にバリエーションが与えられる。

fast(s):<名詞> として、ここでは「断食(だんじき)」の意味。「速い」の”fast”とスペルは同じ。

protest:<動詞> 「抗議する」。/プロスト/。アクセントの位置に注意。”to protest”は<to不定詞>の副詞的用法。「抗議のために」

tough:<形容詞> (どうにか耐えられるだろうけど)「厳しい」

That sounds …:「〜に響く/聞こえる)」=>「〜(な感じ)ですね」。五感系の表現はいろいろ。この場面では”It looks tough.”とは言わないだろう。見てはいないし。
では、”seems”はどうだろう?「〜みたいですね」これは使える気がする。
見(see)てはいないが、聞いた発言から想像して自分の頭にイメージして「〜のようですね」。

リードアンドシンクも引き続き関係代名詞。名詞が人の時 who を使った。

「じゃあ、人じゃない時は?」

which か that を使う。

「名詞なら目的語としても使うパターンとかあったりする?」

します。解説は67ページで。

前のユニットでもそうであったように、今回も先に67ページのKey Sentence と解説を先に読んでおく。


(ここは”NewWords”に和訳が付いていますので、本文の解説を中心にします。)

it was under British rule:「イギリスのルールの下だった。」「イギリスの支配下だった」

at that time:<副詞句> 「その当時は」「その時は」。長い時間幅があるイメージ。昔話などもこちらの表現。
“at the time”は「その時」。短い時間で最近の出来事を語る時のイメージ。この前の出来事など。
“at a time”だと「一度に」という別の意味に。

Indian:<固有名詞>「インド人」「インドの」。「アメリカ先住民」を意味することもあるので時として紛らわしい。

made a law that (=a law) was even more unfair …“:「つくった/法律を/それは/さらにより/不公平」。先行名詞が a law で、関係代名詞 that の主格用法。
<関係代名詞>が主語となる場合は、省略しない。目的語になる場合は省略できる。

stand up:<句動詞> 文字通り「立ち上がる」。その後に前置詞が続くと意味が以下のように派生する。
“stand up against …”「〜対して立ち向かう」
“stand up to …”「〜に対して立ち向かう」
日本語では同じ意味になるが前置詞のもつイメージに引っ張られる。

“against”は法律(本文の”the law”)や物事などに対して。”to”は人に対して。
“stand up to the bully” 「そのいじめっ子に立ち向かう」

even if:<副詞句> 「たとえ〜だとしても」。evenはifを強調している。この辺りは日本語の感覚に近い。”if”「もし〜なら」とは違う感覚。

Gandhi himself:「ガンジー彼自身も」

the law was removed:「その法律は取り除かれた」。「その法律はなくなった(廃止された)」

in those days:<副詞句> 「そのころは」。上に出てくる”at that time”と何が違うのか?これも日本語の感覚に近い。
日本語で「あの当時は」と「その頃は」とは何が違うのか?
ほぼ同じ意味だ。だけど言い回しを変えたいのだ。
特に英語ネイティブは、同じ単語や用語(名詞は除く)を連続して使いたくない人たちである。

a law that (=a law) British made for salt:「ある法律/イギリスがつくった/塩(の取引)のために」。
<関係代名詞>の”that”は British made (a low = that) の目的語になっているので省略もできる。ここでは省略していない。

according to …:<副詞句>「〜によれば」。put tax on …:<句>「〜に税を置く」「〜に課税する」

thousands of:<句><口語> 「何千もの〜」「多くの〜」。1,000を複数形にして表現する。数としては、頑張れば数えられるくらい。
“tens of thousands of …” や “millions of …” になると数えられないほどの大量な数の表現になる。

legacy:<名詞> もともとは「相続遺産」という意味。そこから派生して、「後世代に受け継がれるべき”物”や”出来事”、あるいは人物の功績」「レガシー」。

the legacy that Gandhi left:「功績/ガンジーが/残した」

discrimination:<名詞>「差別」。人種、肌の色、出身地、宗教、年齢、性別、身体、すべての差別に使う。発音は、/ィスクリミーション/。

independence:<名詞>「独立」。特に権力に制限されていない自由な状態。発音は、/インデンデンス/。
dependence は反対の意味になって、「依存」とか「従属」となる。

non-violence:<名詞>「非暴力」。特に政治的・社会的な変化を力を使わずに起こすこと。

[関係代名詞 that/which(主格)]
[KS-17] a movie that (which) makes …

[関係代名詞 that/which(目的格)]
[KS-18] a move that (which) I watched …

関係代名詞。先行する名詞が人の時は who だった。
で先行詞が人以外の時は that か which を使う。

「どう使い分けるの?」

基本どちらでもいい。イギリス人は which、アメリカ人は that を使う場面が多いと思う。ただしthat しか使わないパターンがある。

the move that (which) makes her famous.(主格)
直訳:「映画/それは/つくった/彼女を/有名に」
意訳:「彼女を有名にした映画」

これがKS-17。

ところで(関係代)名詞だとしたら、目的語で使われることもあるだろう。
これはすでにやっている。見た記憶があると思う。

the move I watched yesterday
「映画/私が/見た/昨日」

この節の the movie は、後ろに続く I watched yesterday には欠けている目的語だ。

この節の本来の完全形は

the move that (which) I watched yesterday(目的格)

なのだ。これを「関係代名詞の目的格」とか言う。そしてこの目的格として that / which / who を使う時これらは

それが[KS-15]のかたち
the movie I watched yesterday

理想のリーダーを紹介しよう

─ 人が目的語となる関係代名詞 ─

STEP2の例文中に次の一文。

The person I respect is Gandhi.

先行名詞が人(The person)でこの the person は続く I respect の目的語になっている。

だから関係代名詞を省略している。
では、もし省略しないとしたらどれ?

A) person that I respect …
B) person who I respect …
C) person whom I respect …

正解は

「全部」

記事への意見 ─ 投稿文 ─


text(ing):<動詞> 「メールを書いて送る」

ban(ned):<動詞>として、「禁止する」。日本語でも最近よく聞く。「バンされる」のバン。

electronic:<形容詞> 「電子の」。アクセント位置注意 /エレクトニク/

device(s):<名詞> 「機器」「デバイス」

cross:<動詞>「横断する、渡る」

decision(s):<名詞> 「(考えて下した)決定」

bother:<名詞>として、「面倒」。<動詞> として「面倒なことをする」、「わざわざする」「人を不愉快にさせる」「モヤモヤさせる」などの意味があり、日常ではよく使われる。

common:<形容詞>「一般的な」「日常的な、普通の」

>>> 後置修飾 〜情報を加える〜

後置修飾について。ここはほんとうに重要。
これが英語の肝であり、もっとも難しい部分。日本人が英語が苦手な原因。

なぜなら日本語には存在しない表現方法だから。

”名詞の後ろから(あとから)説明を加える”、という英語思考。

ここは非常によく書かれているのでしっかり読んでおこう。
「なんだ、あれもそれも後置修飾だったんだ。」
と思うかもしれない。


以上、第36回『ニューホライズン3』ユニット5


ワーク&テスト ニューホライズン 3年

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東京書籍 発行

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