ディズニーチャンネル:日常英会話とリスニングの基礎習得ならここから

(DEEY─)「日常会話・身内発音のリアルな英語を習いたい─」
「ドラマや映画やYoutubeの英語を学びたい─」
「TOEIC用”ではない”リスニング学習をしたい─」

今回はそんな少数派?と共に考える、「実は『ディズニーチャンネル』が『フルハウス』よりもさらにおすすめ」です。


(2023年9月追記)以下で紹介した、ディズニーチャンネル、ディズニージュニアの作品は、ディズニープラスで視聴可能かつ、確認した作品では英語字幕の表示が可能となりました。

海外ドラマで英語学習─、最初は一般的な大人向けのドラマを考えるところ。面白そうで興味も続きそうなタイトル。

でもいざ始めてみると知らない単語や熟語に次々に引っかかり、凝った脚本とセリフが原因で、聞き取れても意味の解釈??な場面に遭遇したり。

で「ちょっとハードルが高すぎたかな?」と思たりして。自分はそうでした。

大人向けのドラマは難しい。

なのでそこでいったん大人向けは諦める。やめなくてもいいけど学習用からは一歩下げる。そしてリスニング練習用と割り切って番組の対象年齢も下げてみる。つまり少年・子供向けの番組を使う。

考えてみれば会話の基礎は子供時代に身につけた言葉。「小学生の日常会話」って英語だとどんな感じだろうか?

改めてそこの段階に戻って、子供時代をベースを整えるイメージ。そうして基礎が固まれば改めて大人ドラマに再挑戦。それなら自然な成長順な流れに感じる。

ディズニーチャンネルの作品をこれから奨めようとしているのですがその前に。

例えば自分の感覚的に好きなドラマ・好きな役者・好きな声などを「五感的」選ぶのは悪くない選択です。ディズニー関係なく。

一方でどのドラマ作品タイトルでも結論問題ないと言えばない。どれもネイティブ英語であることには間違いありませんし。例えば子供は両親や環境は自ら選べません。その環境でやってくのに疑問はもたない。

同じように役者の訛りや喋り方がどうであれその発音に慣れて対応するだけです。

とはいえせっかく選べるのなら長く続けられる素材がいいに越したことはありません。同じ役者さんの声をずっと聴き続ける、見続けることになるのだから。

そして身近な毎日顔を合わせる人間の発音を基本(ベース)音として身につける。親と同じですね。違う人の発音は基本ベース発音からの差分として処理できるようになる。

そんな基準で気に入ったドラマをひとつ。内容は難しいかもしれないけど。そしてもう一つは、学習を意識してディズニーチャンネルの作品から。

中高でのリスニング英検やTOEIC向けのリスニング。正直どれだけやってもドラマや映画が聞き取れるようになるのは難しいと思われます。

ディズニーアニメの字幕を見れば、知らない単語は一部の名詞を除いてほとんどないことに気づきます。

でも実際はほとんど聞き取れない。なんというか英語力の基礎固めを飛ばしてしまったような、何か足元が固まらない不安定な感覚がある。

例えば英語は800語程度を覚えれば、会話の75%は理解できると言われていますが─どうでしょう?

How many words do you need to speak a language?

でもその前に、その800語で不自由なく表現された日常英語をあまり聞いたことがないような気もします。800語を使って言いたい文章を組み立てる練習もあまりしませんでした。

ですから熟語や句動詞を中心に、簡単な単語の組み合わせにも関わらず意味がわからない。話そうとしても単語帳で覚えた、ニュースで覚えた堅い硬い単語を使ってみたり。

実は聞き取れないだけではなくて、字幕を表示して読んでも文として意味がわからないパターンが続出するのです。単語は知ってるのに。

私たちは学校で英語の勉強をしました。ですが日常の子供同士の会話や両親との会話量や経験値となると、だいぶ欠けている感じです。

要は「子供時代の英語経験」に欠けていますよね。

でも例えばお金を十分に持っているとか、もう少し若ければとか、いくつかの条件がクリアできれば効果的なその疑似体験方法は思い浮かびます。

「子供のいる家庭にホームステイ」

などもうそうでしょう。でもそれが叶わないのであれば、あるいはそこまでお金を使わなくても、この疑似体験をすることは多少可能です。そのひとつとして「子供向けの番組を見ること」です。

そして「子供番組といえばディズニーチャンネルの番組ですよね」というのが今回の主旨です。

「語学を学ぶ順番を自然な順に戻す」「過去を見返して抜けている時代を埋める」というか、そんな感じです。

少し前までは3つのチャンネル

・ディズニー
・ディズニージュニア(幼少向け)
・ディズニーXD(男の子向け)

が存在していましたが「ディズニーXD」は「ディズニーチャンネル」に統合されました。ディズニー映画も含めてディズニーブランドの番組はこのチャンネル[CS 339ch]になります。

さらに配信では『ディズニープラス』によって全てが統合されましたが、CSのディズニーチャンネルを利用するのは、一部の番組で「クローズドキャプション字幕」が表示できるからです。

ディズニープラスではディズニーチャンネルの番組の英語字幕を表示することができないのです(2021年1月現在)。注意点として「ディズニーの番組」には字幕はつきません。正確には「ディズニー・ジュニア」のプログラムのみです。

子供の番組であるといっても聞き取りは想像以上に苦労します。聞き取れない部分を放置するわけにはいかず、かといって教えてくれるネイティブもいない以上、字幕で答え合わせをするしかありません。

聞き取れない部分は学習しないと永遠と聞き取れるようになりません。それゆえに字幕はどうしても必要なのです。

例えば『フルハウス』が素材としても優れていると話しましたが、それでも本来は大人が楽しめる作り(シットコム)であるには変わりありません。

フルハウスがリスニングおすすめに多く挙がる理由。そして発音手強いキャストは

一方のディズニーのドラマは大人向けではないので凝ったプロットは少ない。子供時代を疑似体験できる環境ではあります。

ただし単に「ディズニー」と呼ぶ場合は、対象年齢の上は14才程度になります。一般的に中学生ともなれば言語脳力的にはすでに完成して大人と同じですから、実は「ディズニー・チャンネル」のドラマやシットコムなどは普通のドラマを見ることとあまり変わりません。

加えて「ディズニーチャンネル」のドラマやシットコムに関してはCC字幕放送はありません。

配信のディズニープラスでも字幕は見れません。DVD/BDの発売がないので、そもそも字幕を起こしていないのです。

故に学習素材としては大変優れているのですが、手を出しづらいものとなっています。一部は海外サイトで有志によるトランスクリプト化がされているようですが。

ということでディズニーとは言え「ディズニーチャンネル」は難しい、かつ字幕の入手に問題ありということがわかりました。

そのためここではさらに低学年向けの「ディズニー・ジュニア」をまず選ぶことを考えます。このチャンネルの対象年齢はおおよそ2才から7才で、番組の多くはアニメ、CGアニメーションです。

幼児向け番組のマペットベビー。英語やりなおしの早い段階で取り組みたい理由

完全な幼児向けのチャンネルですが、視聴してみると分かるようにまったくもって侮れません。内容は幼児が見るものなのでやさしいに決まっているのに・・・

ディズニーの番組はキャラクターが子供の場合、声優も子供であることがあるので、そのような作品では子供独特の未完成の発音なセリフになっています。

これがなかなか聞き取れない。彼らの発音は全て聞き取れるわけではありません。前後の状況から聞き取れない部分を補いながら聞く能力が必要で、苦戦する作品があると思います。

またキャラクターによってアメリカ英語ではない話者がレギュラーで登場することもあり、極端に声色を作ったキャラクターもあり、これらも苦戦する要因になるでしょう。

このように聞き取りに関しては決して易しいとは限りませんが、ジュニア向けの番組ですから、こういった場合に「少なくとも難しい単語であるわけがない。」と仮定しながら聴けるのが助けになります。

それぞれの作品のキャラクターの発音特徴や難易度については、「ディズニージュニア」の作品リスニングレビュー記事を複数用意しています。参考にしていただければと思います。

当サイトはまず「5歳程度の英語力を身につける」ことを目指しています。そしてディズニー・ジュニアの番組を見ることは(すべて理解できなくてよい)そのステップ1だと考えています。

最終的には8割くらい聞き取れて、聞きこぼしても前後からの推測で埋めて9割以上の理解を目指します。

もしこのディズニー・ジュニアの作品をを初見で見て、9割ほど理解できるのであれば、日本人の自分が日本語でこれ以上何か役に立てることはすでにありません。

英会話教室に行ってネイティブから学ぶレベルだと思います。当サイトでは、『英会話に行くリスニング力が』ということで、最終的にはネイティブのいる英会話に行くことを目標にしていますが、5歳レベルの実力があれば、ネイティブの英会話で十分費用対効果のあると思うからです。

話を戻して最後に、「ディズニー映画」ですが、内容はジュニアからドラマの映画版まで様々なレベル。作品によってもヒアリング難易度は幅広いです。

ただ繰り返しになりますが、内容は易しいので発音や文法にフォーカスできる分、学習素材として優れています。長いですが。

アフリカ系の発音に慣れるために、エディマーフィが吹き替えをしている『シュレック』を彼のパートだけつまんで繰り返し聞く、というやり方などどうでしょうか。

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(以上、2021年3月)