『究極の英単語』『極限の英単語』。米ドラマやCNN、MLBを見るならこれ

大人のやり直し英語の単語帳─

やり直しじゃなくてもいいけど、大人になってからの英単語帳選び─

でもアマゾンとか本屋とかで見てみると、多くは大学受験やTOEIC向け。

「まあとりあえずはこれでもいいか。」

という前に、それらよりおすすめの単語帳を紹介します。

結論ファースト。

タイトルの通りです。

大学受験生や英検、TOEIC、TOEFLを目指している人は先にそっちを。

でもたぶん結局はこれを買うことに。

英単語帳はどれがいい?28項目のスペック表を作って比較してみる(21冊)

ちなみに熟語とかの話は今回はなし。

今回は受験英語とかTOEIC(ビジネス)英語ではなくて日常英語としての単語をどう効率よく覚えよう?と考えている人向けで書いてます。

目的で言えば─

「ドラマや映画」

「CNNとかBBC」

「MLBとかユーチューブ」

を見ていて出てくる英単語といった、要するに一般的な英単語。

「てことは受験や資格英語は一般的ではない?」

はい。

どちらかと言えば。

偏りがあるという言い方が正しいかも。

受験英語は説明文、TOEICはビジネス文が中心。

ないのは物語文。

情景描写とか感情に関する一般的な動詞名詞形容詞が足りない。

そしてニュースを見るには、専門用語とまでは行かないけど政治・経済・法律・災害とかに関する単語が足りない。

まあニュースも事実を伝える部分は物語的。

ちなみに『パス単1級』になると洋書雑誌等の”知的な書き物”方向と思われ、CNNやFOXニュースあたりで聞く読む単語はそこまでは多くはないと感じる。

ということなので、掲載単語の分野バランス良く偏りのない単語帳がいい。

問題は

「そんな単語帳ある?」

という問題。

いまのところ該当するのがひとつ。

それが

『究極の英単語』

シリーズ。VOL.1〜VOL.4

アルクが長年蓄積してきた膨大な英文データや英米の大規模コーパスから、

「日本人英語学習者にとっての有用性」

「ネイティブスピーカーの使用頻度」

を基準に選び出した、12000語の重要英単語リスト

「標準語彙水準12000(Standard Vocabulary List[通称SVL12000])」


改訂版 究極の英単語Vol. 3 上級の3000語[新SVL対応][音声DL付] (究極シリーズ)

そうは言っても、売らなければいけないので

「各種資格試験に出る」

単語帳であることは考慮しつつ

「ネイティブの使用頻度順」

というルールが効いている。

VOL.1(〜3000語)は基礎の基礎なので他の単語帳と変わらない印象だけど、

VOL.2(〜6000語)の途中あたりからは

「そう言えばこの単語、受験用単語帳では見ないなー、よく聞くわりに。」

という単語が出始める。

大学受験レベルはこのVOL.2までで、VOL.3(〜9000語)からは英検準1級・1級レベルに。

ここでも『パス単準1級』の単語は網羅しつつも日常単語・ニュース単語まで掲載されている。

VOL.4(〜12000語)の中盤で英検1級のレベルが終わってさらに先の世界に。

単語数10000は、ネイティブでは10歳くらいと言われているみたいで。

でもSVL12000、流石にネイティブの10歳では知らない単語多いはず。

つまりSVL12000語は十分易しい優しい順にも並んでいるけど、

それでも

「ネイティブなら誰でも知ってる」

単語は抜けている。

それは「単にSVLに入れ忘れた?」と思えるものや、それらに加えて

<口語>

<卑語>

<スポーツ用語>

<学校科目別用語>

<医療用語>

<専門用語>

<日常用語>

<国名>

あたりを中心とした日常単語。

アルクのSVLには(あえて)入れなかった単語たち。

SVLでは

「ネイティブがよく使う順番」

とは言ってるけど

「ネイティブなら誰でも知ってる順」

とは言っていない、という。

この辺りの”誰でも知ってる単語”を補いつつ、かつ12000レベルを超えた単語も収録して24000レベルまで行くのが

『極限の英単語』シリーズ。

『極限の英単語』は、各巻に3,000語を収録しており、全4巻で12,000語を網羅しています。

本書(Vol.1)では、12,001語から15,000語までの3,000語を、1,000語ずつアルファベット順に収録しています。

なお、それ以前の単語については、学習していることを前提としています。


極限の英単語 Vol.1 15000語レベル

ちなみに編者はアルクではなく、個人の方でキンドルで購入する形になる。

そして続編の体として単語ナンバリングは、『究極』シリーズに続ける形で12001番からになっている。

ただ言ったように最初の12001〜14000くらいまでは、『究極』シリーズVOL.1レベルにさえ相当する単語も散見され、

『究極』シリーズの穴埋め的役割も担っている。

なので『究極』『極限』シリーズ併用がおすすめ。

さて概論は納得したとして

「じゃあやるにしてもどこからやればいい?」

最初から。

「聞いて損した。」

はい。

まあでも確認の意味を込めて、

VOL.1を買って3000語全てに目を通してみる。

「漏れなく(少しあるけど)よく並べたなー」

と思えるし壮観。美しい。

レベル的にはVOL.1はおおよそ英検3級、中学英語でやる単語+アルファくらい。

VOL.2(〜6000語)は大学受験をやった人なら半分以上見たことがある単語が並んでると思う。それが昔のことだとしても。

そしてVOL.2のどこからかが、真面目にやるモードになると思う。

大学入試用の単語には含まれない一般頻出単語が結構あることに気づくだろうし、それらを新たに加えるステージ。

ここまでがドラマやニュース見るための基礎固め。

ここでいったん『極限 VOL.1』(12001 – 14000)に目を通しておく。15000までやってもいい。さらっと。

ぱっと見難しい単語が並んでいるけど、<名詞>を中心に見ればところどころ優しい単語が並んでいる。

あと<口語>。

<卑語>は知っているものも多いだろう。

MLBやNFL見てる人なら野球用語も”そこそこ”載ってたり。

「前十字靱帯損傷」なんかも英語でわかるようになる。

見慣れない形容詞や動詞は、VOL.3やったあとでいい。

『究極』VOL.2と『極限』VOL.1の一部が追われば6000〜6500語習得。

自分はTOEFLは受けたことがないのであれだけれど

TOEIC700点台や英検準1級の実力だと、VOL.3(〜9000語)がチャレンジングでやりがいあると思う。

VOL.2も結構大変だったと思うけど。

VOL.3は大学受験レベルを超え、8000以降は1級のレベルになる。

ここからそれこそドラマや映画、ニュースなどでは普通に出てくる、けど日本では見かけない単語達になってくる。

ここでも『極限VOL.1』をチラ見並行しながらやれるといい。

本編(『究極』)の派生語や関連語がポツポツあることに気づく。

シリーズ最後VOL.4(〜12000)からははやれる人向け。優先順位は

<名詞>

<動詞>

<形容詞>

<名詞>はまあいいとして、

<動詞>は時々聞くものから聞いたことないものまで。

特に<形容詞>なんかは見たことない単語、読み方すらわからない単語が並んでる(個人の感想です)・・・

そして続編『極限』のVOL.1(12001〜15000)の残り。

12000台はこれまで並行チラ見してきたので、残りは半分以下的なイメージ。

派生語関連語も多いし。名詞も多いし。

13000台からは聞かない単語の羅列になる。目を通すだけ・・・

この『極限』シーリズはVOL.4(〜24000)まで続く。

でも自分はVOL.1までで気が済んだ。

これに加えてMLBやNFLの専門用語、ドラマや映画、ユーチューブでのその時々の単語を加えていければ良し。

その前に熟語やコロケーションを優先しよう。

2007年に発行されたこの『究極の英単語』シリーズはだけど、2024年に全体の5.3%を入れ替えて改訂版となった。

今回紹介した『極限』シリーズとアルクのサイト『英辞郎』でのSVLレベル表記は旧版のまま。

workload workpalce

など、新『究極 Vo.2』に含まれている

英次郎サイトも単語レベル表記については旧のまま。

(以上、2025年5月)

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