イングリッシュジャーナル休刊。ヒアリングマラソンもすでに終了していた
2022年11月14日(月)、株式会社アルクから
『ENGLISH JOURNAL』
の休刊アナウンスがあった。
「まあそうかもな」という思いも大きくあまり驚かなかったけど、
でも”来年のいつ”とか”年度末号で”とかでもなく
”来月号で”
ということで「そんな急にやめるもんなんだな」とは思った。
自分はこの世代だったということもあるし、これでもう手に取る機会はないし、
で最終号を手に入れたのでレビューしつつ振り返りをしようと思う。
『2023年1月号』12月6日(火)最終号発売
1. インターネット前夜
インターネット前夜のあの頃
今と比べるとYouTubeもDVDもサブスクもなかった頃。
大学生の自分は『NHKラジオ英会話』の英語はある程度聞き取れるのに
『フィールドオブドリームス』とか『ツインピークス』になると─
”ほぼ聴き取れない。”
いったなぜ?
という状況で悩んでいた。
だけどそういった親密な間柄の日常英会話、今でいう「タメ口発音」を学習する手段は少なくて、あっても高価だった。
・映画を観に行く(高いし1回しか見れない)
・テレビドラマを見る(デッキあるけどテープ高い。しかも親の部屋にある)
・レンタルする(期間限定は無理がある)
・ビデオを買う(1作品1万円越える)
当時─、いや調べたら今でもあるみたいで
『スクリーンプレイ』
なる有名映画のスクリプトシリーズがあって、タイトルごとに数十作品発売されていた。
それを購入して、1万数千円出してVHSビデオを購入し、一時期それはそれは繰り返し見て勉強していた。
費用がかかるので2、3タイトルだけだが。
ただ今思えば、いきなり『ダイハード』をスクリプト付きで勉強始めても、いろいろ問題がある。
映画で英語のリスニング学習はしない方がいい、とそこまでは思い至ってはいなかった。
ましてや『ダイハード』・・・
劇中いったいどれくらいのセリフが”日常”だというのか?
オーストラリアにワーホリに行く前のこと。
2. 1000時間ヒアリングマラソン
当時おそらく近所の本屋の英語コーナーにあった『アルク』社の参考書で見かけたのだと思う。
『1000時間ヒアリングマラソン』
なる通信講座。
「あー『ラジオ英会話』と『ツインピークス』の間を埋めるのはこれだわ。」
と直感した。
盛りだくさんのテキストとカセット、そして高額な受講代金。
まあ、お金的に無理だろうな、とも直感した。
でもそのメインとなる教材は普通に本屋さんで買えることがわかって、それが
『イングリッシュジャーナル』
なる月刊誌で、そこで初めてその存在を知った。
たしかに本屋の英語教材コーナーには足繁く通っていたけど、
雑誌コーナーはあまり行かなかったし、時々買っていた『ラジオ英会話』のテキストしか見てなかった。
『ヒアリングマラソン』は無理っぽいけど、『イングリッシュジャーナル』なら行けるか?と思った。
ちなみにその『ヒアリングマラソン』も『イングリッシュジャーナル』の休刊に先立って販売中止になっている。
いまやリスニング素材+字幕の入手に不自由することはない。
2022年6月7日(火)のこと。
1982年の開講以来、皆様にご愛顧いただいておりました通信講座「1000時間ヒアリングマラソン」ですが、2023年1月号の発行をもちまして、全コースの販売を休止させていただく運びとなりました。
「1000時間ヒアリングマラソン」6カ月コース 最終受付
アルクの公式サイトより
お届け月号:2022年8月号~2023年1月号
受付終了日:2022年6月27日(月)
3. 当時のイングリッシュジャーナル
でも実は─
けっきょく買っていない、という。
いや実際に本屋に行って、手にとってパラパラと中身をめくって見てはみた。感想
「無理だわ、これ」
あんなに行間なく英語の詰まったページを見たことなかったし。
あんなに小さい英語の字の羅列を見たこともなかったし。
インタビューの1つは(たまたまだが)黒人差別に関するもので政治よりだし。
「こんなレベルのものを、この量を、1ヶ月でやりきれるわけがないじゃん!」
と内容に怯(ひる)み、量に対して謎のプレッシャーに負けて購入しなかった記憶がある。
加えてカセットテープは別売りで2000円弱くらいだっと思う。
「これを毎月はきつい。お金もきつい。」
と。
いや毎月買わなくても、マイペースでやってやり終わったら次買えばいいんでしょ?
という判断にはなぜかならなかった。
4. 当時のCNN English Express
そしてもう一つの月刊誌
『CNN ENGLISH EXPRESS』
創刊は1987年なので、当時すでにあったはずなのだが、こっちは全く記憶にない。
英語学習雑誌だということすら知らなかったと思う。
まあこっちはEEよりさらにレベルが高いからどのみち選択肢には入らなかっただろう。
でももしこの頃、これら雑誌のいずれかを選択していたら?
とは思う。
だって結局、30年後の今もやってるんだから。
しかも成果出てるし。
ということで「いつかはEE」と憧れに思いながらも、ついに直接お世話になることはあまりなかったんだけど・・・
こちらこそ、ありがとう。