2023年夏『TOEIC S&W』受験レビュー:会場の雰囲気や試験内容, L&Rとの違い

2023年7月、初めてTOEICのスピーキング・ライティング(Speaking & Writing)を受験しましたので報告します。

試験会場の雰囲気や試験内容、手応え感想など、TOEIC(L&R)800点の人間が準備なしの初見で挑んでどうだったのか?スコアも公表します。

1)受験時の英語レベルと学習状況

自分は2023年6月、人生3回目のTOEIC(Listening & Reading)を時受験してスコア800まで行きました。

そしてこのタイミングでSpeaking & Writing を受けたらいったいどれくらいの点数になるのだろう?と思い受験を思い立ちました。

普段の英語との付き合いはこんな感じ─

・CNN English Express を毎日30分学習
・朝にCNNを30分くらい視聴
・土日にゲームがあればMLBの副音声で視聴

CNNEEを始めたのは2020年10月。途中1年くらい中断してます。再開して学習方法を変えて、今のやり方にしたのはここ半年という感じ。

気持ちとしては”レベルキープ”で、少しでもいいから毎日やろうという心構え。

2)S&Wの受験申し込み。受験票はない

今回も事前情報・準備なしでの受験です。

・試験時間不明
・試験内容不明
・過去問等テキスト事前学習なし

WEB経由で申し込みました。その際に試験日と時間のほか会場も自分で選べるのが『TOEIC L&R』と異なりますね。

ただ受験料金10,450円というのは決して安くはないと思いました。L&Rの7,810円も安いかどうかはわかりませんが。

締切後の空き状況によっては追加申し込みができるらしく、その場合は13,200円だそうです。

それから手数料はかかりますが、日時会場すべてあとから変更ができるのも特徴ですね。

さて自分は6/10申し込みで7/9の回を選択。申し込み後折り返しで確認メールが着信、曰く

「TOEIC Speaking & Writing公開テストでは、受験票を発行・発送しておりません。試験当日に関する情報は本メールにてご確認くださいますようお願い申し上げます。」

S&Wでは受験票は届きません。このメールだけで事前準備は完結。受験番号もメールに記載されています。あとは当日に写真とマスクを持ってその時間に行くだけ。

「あれ?持ち物に筆記用具は?」

ですよね。いらないんです。ということで試験まで1ヶ月ですが特別なことは何もしませんでした。いつものとおり。

3)S&W当日。試験会場について

試験当日都内繁華街。土曜午前。

会場までの道のりは L&Rであれば、会場が分からないということはないでしょう。建物大きいしみんな歩いてるし。

S&Wは違いました。場所がわからない・・・どこのビル?

人に聞いて会場建物やっと見つけてエレベーター。で同乗者は1人。

会場着。ビルのワンフロア。

2名が受付をしています。TOEIC側受付の方も2名。

規模感がここまで違うと同じ組織の催し物とは思えない。

受付後に公式認定証用の写真撮影があったけど人数が少ないので待ち時間は1人。

隣の受験会場(というより部屋)からは、すでに試験を開始した人たちの喋りが聞こえてきます。

写真撮影が終わってその試験会場へ案内されます。

小さい部屋です。横4列、縦5列くらい。小さな机が所狭しと並んでいます。

自分は左端の前から3列目の席に。すでに後ろと右後ろの人は試験を始めていて、ヘッドセットのマイク越しに喋ってます。

そのくらいお隣の声丸聞こえ。近いし。これはけっこう緊張しますね。

部屋ですでに始めていた人は3人か4人。自分の後も何人か入って来ましたが全体で10人いたのかいなかったのか。

L&Rとは別物の雰囲気というか、こんなにも受験期規模が違うんですね。公式を調べると出て来ました。2021年度で、LRの2,123,000人に対して、SWは34,900人

1/100までは行かないけど1/60規模。

お姉さんに案内されて着席。

4)試験開始〜スピーキング

一人一席で机上にパソコン。持ち物を置いて筆記用具は不要。ヘッドセットをします。11:00くらいだったと思います。

自分のタイミングでPC画面の指示に従いテストを開始します。


[0]. ヘッドセットとPCアプリ動作テスト
テストの前にヘッドセットやパソコン、マウスキーボードのチェックをします。発音発声のコンディション調整も。

テスト開始。最初に英文でインストラクションがあって、そのあと考える時間が何10秒かあるので脳内でまとめて、そして喋る。という感じ。


[1]. スピーキング1(音読)
最初は音読でした。文章読み上げ30秒が2問。・・・思ってるよりちゃんと喋れない。声がうわずるし早口になりましたね。


[2]. スピーキング2(写真描写)
続けて写真描写問題。L&RのPart1を英語で説明する感じ。写真見たあと、考える時間が数十秒与えられる。とはいえなかなか出てこない。

単純に見えたものを短い文で描写するので精一杯。これが2問で終了。


[3]. スピーキング3(質問への解答)
英語で何らかの状況説明があって、その後で関連する質問が流れるのでそれに答える。

ここから一気に難しいです。リスニングして状況を理解して質問に即答する感じ。あまり考える時間はない。質問は全部で3つ。


[4]. スピーキング4(質問への解答)
今度は英語で書かれている資料が用意されていて、それを見ながら質問に答える。これも質問は3つ。

何の資料で何が書いてるかを速攻で把握。ここまではL&Rテストと同じ感覚。そこから質問が飛んでくるので返答。


[5]. スピーキング5(スピーチ)
世の中の状況や情勢について英文でアナウンスされる。それに対する自分の意見を語る。

ここは普段から喋っているかどうかで明確に差が出る試験です。日本語だって難しい。

公式ページによればスピーキングは以上わずか全11問、約20分。

5)ライティングの試験

スピーキングが終わってホッとする。ライティングはもう少しできるだろう。


[6]. ライティング(写真描写)
写真を見ての状況説明書き。ただし2つの指定された単語を使うように指示される。

公式で確認すると8分で5問だそうです。時間は短めで「5問あったかな?」という感想。


[7]. ライティング(メールに返答)
メールが表示される。それに対して自分の立場が箇条書きで定義されている。その立ち位置から返答する。

この問題も普段ビジネスメールのやり取りをしているかどうかが問われる問題。当然だけど

・メールを読んで理解する
・返信する自分は何者なのかを理解する
・その目線での返答文を考える

なのだけど社会人的に

・失礼のないように
・間違った返事をしてはいけない

などの習慣礼儀も反射神経的に脳裏に浮かぶので、思っているよりは難しい。日本語だってクライアント向けのメールは何度も書き直す、


[8]. ライティング(意見エッセイ)
これで最終問題。最後は、与えられたテーマに関するエッセイ。自分の意見語り。

ただいったん日本語で思考してから英文に直して・・・をやっていると時間は足らない。

以上ライティングは8問で約1時間。

6)S&W試験お昼過ぎには終了。と感想

以上だが、リスニング・ライティングと比較すれば試験時間は短く、かつアウトプットなので時間経過も体感的にかなり速い。

ライティング最後のエッセイは30分もの時間が与えられたが、本当にあっという間。

L&Rのあの長時間集中力が必要な感じ、受ける緊張感、そのあとの消耗感など比べると遥かに楽。肉体的にも脳的にも精神的にも。

正直L&Rを何回も受けるよりは、このS&Rに向けて学習を積んだほうが英語力はあがると思います。なにせアウトプットですから。

ただTOEICはビジネス英語なので、メールやエッセイなどどうやって実践で練習するのか、そして誰が採点してくれるのか?は難しいところですね。

という意味ではそういう機会のある社会人が対象の試験だけれども、一方で一線でばりばり活躍してる人にとっては簡単すぎる内容でしょう。

7)結果発表と今後に向けて

2023年7月25日、いつものように火曜日に結果のメールがIIBCから届きました。

ログインして見に行きます。

「・・・」

どう見たら良いかわからない・・・デジタル公式認定書をクリックしてみると何点満点かがわかりました。

それぞれ200点満点ですね。ということは・・・5割。まあ上出来だと思います。

その後日、8月8日(火)に発送されたスコアカード現物が手元に届きました。

まあ酷いこと書いてありましたね。「重大な弱点」とか。傷つきませんが今さら。


さてこうして改めて公式ページを見ながら、S&Wテストについて振り返りながら記事を書いていて

「事前準備なしに関してはどの程度影響があったのか?」

言い換えれば模試テキストを購入してやったらどの程度スコアアップがいけそうなのか?

ちなみにL&Rの時は模試をやったことによって体感100アップという感じでしたが─S&Wに関してはどうでしょう?

L&R同様結構いけるかな?と思います。試験の出題傾向が明確なので、対策は結構有効と感じます。

上で「誰が採点してくれる?」問題があるとは言いましたが、8割くらいなら自力でもいけそうな感じがします。

ということで個人的にL&Rは800点でひとまず休憩的な雰囲気ですが、S&Wは今後とも継続して受験する考えでいます。


(以上、2023年8月)