元FOXのシンプソンズ。ディズニー+から配信中ということでチェック
『ディズニー』で『シンプソンズ』が見れるというものすごい違和感。
あのシンプソンズ一家が、ミッキーマウスファミリーやディズニープリンセスたちと一緒の屋根の下で同居しているという。
どう考えても迷惑。
ですが英語字幕付きの配信でシンプソンズを使って英語の勉強ができる、という強者にとっては願ってもない展開。
これまでは海外版Blu-rayを買うしかなかった。
2019年にデズニー傘下となった21世紀FOX。そしてディズニープラスで視聴できるようになった
『シンプソンズ(原題:The Simpsons)』
のレビューを英語学習者目線を加えた上で今回もやってみたいと思います。
いや、むしろ単なる思い出語りになりそう。
1. シンプソンズでリスニング学習
2023年、シンプソンズをリアルタイムで見ている人はもう少ないでしょうし、若い人はさらに興味ないでしょう。
ここでもドラマレビューは久しぶりで『ハーレーはド真ん中』以来です。
個人的に米ドラマは見なくなりました。
15年前は土日まるまる『ツインピークス』なんて週末もありましたが
もうそのような集中力はありませんし、
英語は日常的に触れてはいますが、ネイティブとの会話はありません。
せっかく得てもも使わなければ忘れるだけなので。
『シンプソンズ』も10年くらい前から始めて以降途切れ途切れとはいえよく見ていました。
ちなみにいつか『ツインピークス』のレビューも書きたいと思っていますが
これももはやニーズないでしょうね。
会社のアメドラ好きな若手に、
「ツインピークスって面白いって言われて見ましたけど、どこがですか?」
って言われたことを思い出す。
今のアメドラのクリフハンガー系、エッジオブザシート系、クライムサスペンス系の源流なんですけどね。
2. 日本でのオンエアーやDVD発売状況
シンプソンズのアメリカでの放送開始は1989年12月。
以降一度もキャンセルされることなく、すでに700話を超え、
2023年10月、シーズン35が始まります。
日本でもすぐにキャッチアップされて、1990年代早々にはWOWOWや一部民放で見れたようですね(ウィキより)。
おそらく日本語吹替のみだったのでしょう。だから、
「そうだ、シンプソンズで英語を勉強しよう!」
とテンション上がっても、英語字幕付きのDVDを買えたのは、
アメリカ版で2001年9月25日から。
しかもリージョン1だから、そのリージョンDVDが再生できるリージョンフリープレーヤーが必要でした。
リージョン2の日本語版の発売を2005年まで待たなければいけなかった。
DVDは確かシーズン1から順番ではなく、シーズン5あたりが先に出たような記憶がある。
自分のamazon.co.jpアカウントを見てみると
『ザ・シンプソンズ シーズン 1 DVD コレクターズBOX』
[最後にこの商品を購入したのは2010/1/9です。]
とある。
2010年はオンエアーではシーズン21くらいをやっていた。
「今からシーズン1というのもアレだな。」
と思いながら購入。絶対に追いつかない。
現在DVDは、シーズン1から17まで出ていると思います。
シーズン13から17、飛んで20はBlu-rayも出ています。アメリカ版ですが。
そしてシーズン18以降はパッケージの発売はなくなり、
また日本語吹き替え音声の制作も行われなくなりました。
2023年10月現在は、CSのFOXチャンネルで放送は継続されています。
CSはFOXチャンネルのままなんですね。
日本語字幕+オリジナル英語音声で放送されています。
3. Disney+での視聴フォーマット
先日『Hulu | Disney+セット』に乗り換えをしたので、実際にシンプソンをチェック。
まずはシンプソンズが配信で見れることに感慨ひとしお。
CC字幕もちゃんと英語が選べる。
ちなみに、シーズン10の最終話(#23『Little Over Tokyo』日本未放送)、は存在しません。
早速いくつかチラ見しながら見てましたが、やはり難しい。
字幕を見ても意味?なセリフがとても多い。
やはりアメリカで英語を使って生活しているよう人がやるレベルだと思います。
シーンが変わって、ホーマーがぶつぶつと文句を言いながら始まる場面とか。
いくつか気づいたこと。
・CC字幕がなぜか画面上部表示で固定。位置が変えられないっぽい。
そのため、見ているとキャラの顔に被りまくります。
それから、初期の作品は4:3の画角(アスペクト)なのですが、配信では16:9。
それはいいとして問題はそのやり方
・両側に黒をたして16:9表示させるのではなく、4:3の上下をカットして16:9にしている。
つまりオリジナルの上下の映像を切り取って16:9にして(594×360)それを拡大(1920×1080)している。
見た目も映像をアップコンした感が強く、キャラクターの線が太く解像度も荒く見えます。
アメリカでもこの仕様で評判が悪く、修正するのではないかとも言われています。期待して待ちましょう。
それから、DVD/Blu-rayでは全話コメンタリー付きというすごい仕様でしたが
・配信ではコメンタリー音声は聞けない。
4. シーズン34 第1話 視聴レビュー
さて久しぶりにこの記事のために視聴してみました。
オープニングテーマちょっと懐かしい。
冒頭、屋内のタウンミーティングらしき集まりのシーンから始まりますが─
いきなりアメリカの建国歴史イジリで始まり、すぐに演壇が入れ替わってラブジョイの奥さんが出てきます。
そして
「人々が勝手に無料図書館を町中に作っている。」
と突拍子もないことを言い出します(背景にはそのスライド)。
展開早すぎ。
シンプソン夫婦がそれを多くの出席者の一部として聞いています。
そしてホーマーがマージに問いかけます。
Lovejoy : People are putting up free DIY libraries.
Homer : What’s DIY stand for?
Merge : Do It Yourself.
Homer : I’m trying to, but I can’t.
・・・笑えます?
3秒くらいかかりますね。もう次の場面いってますが・・・
その後二人は家に帰ります。
ホーマーは会場でみんなに笑われたことで落ち込んで、タイタニック関連のボケ。
マージがホーマーを慰めます。
そこで気づいたのですが、マージは本来のかすれ声に拍車がかかってさらに聞き取りづらい。
調べると声優のJulie Kavnerさんは1950年生まれ。
ここまでですでに会話のテンポが早すぎで脳がついていかない感覚があります。そうでもないか
まあでも本当に難しくて半分聞き取れていない感じです
というか聞き取れているのですけど、展開が早すぎて、次のセリフがかぶせてくるので意味を取る前に先に行かれてしまう。
さすが最強レベル英語素材。
個人的には先にいった通りで、このレベルの英語を習得する理由がない。
だからシンプソンズを見ることはしばらくはないんだろう。
(2023年9月)
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