2024年MLB開幕。NHK副音声はドジャース地元放送 ”SportsNetLA”
今年も大谷選手一色な予感の日本のMLB放送。
そしてBS1副音声の現地音声はドジャーズへ移籍したことによって、
LAエンジェルスのBSW(バリースポーツウエスト)からSNLA(スポーツネットLA)になりました。
さて開幕して約ひと月、このNHKBS1の副音声(現地実況)でゲームを何回か視聴したので
その感想と、毎年恒例の2024シーズンMLBが視聴可能プラットフォームなど、
英語学習者目線を若干プラスして調べた結果などを紹介します。
結論としては自分のように─
「時間はあんまりない。でも大谷選手のゲームを英語で”そこそこ”楽しみたい。」
という人間には
NHKBS1とYouTubeのダイジェスト
がよい感じです。まあとは言え人それぞれで─
「MLBにハマった、時間はある。」
「他の選手の試合、ドジャーズ以外の試合が見たい。」
「英語実況に挑戦したい。でも字幕は必要。」
「金はある。日本語で十分。」
などなど。
本記事が参考になればと思います。
2024年10月31日、ドジャースの2020年以来のワールドシリーズ制覇で今シーズン終了。
楽しいシーズンだった。満足。
・MLBメジャーリーグ。現地実況音声で見て果たして英語の勉強になるのか
・大谷選手のゲームから。MLB現地放送の英語表現や野球用語70+
1. やっぱり今年も『NHKBS1』
個人的には2024年シーズンもNHKBS1。
今年もちゃんと副音声で現地英語実況が聞けます。ありがたい。
まだ数試合のホームゲームを見た限りですが、放送局はドジャーズ地元の
『SNLA(Spectrum SportsNet LA)』
で間違いなさそうです。
一方でアウェイゲームの実況は必ずしもSNLAではないようです。
昨年度まではアウェイゲームでもエンジェルス地元のBSW(Bally Sports West)がほとんどでしたが、
今年は結構相手チームの地元放送局の実況を採用しています。
必ずそうであるかはわかりませんが、パドレス戦ではサンディエゴ側の実況でしたし
先日のヤンキース戦では『YESネットワーク』でした。久しぶりにマイケルキーの声聴いた。
ジャイアンツ戦では、ジャイアンツの地元局。ここも面白いです。ジャイアンツ戦とか滅多に放送されなかった。
ちなみに聞き取り難易度は高いです。頭のいい二人が淀みなくずーっと喋ってるイメージ。
冗談を言い合ってるわけではないのに、どんんどん会話から置いてかれます。
それから、ドジャーズ人気知名度は全国区なので
『ESPN』
『MLB on FOX』
『Apple TV+』
等からの放送が今後あるかもしれません。今の所はないようです。週末のゲームでは(平日は仕事で見れない)。
2. 攻める『SPORTS TV NOW』
ネットをしていて広告で目立つなと感じるのは
『SPOTV NOW』
ですね。今シーズンは─
・1日最大8試合放送
・ドジャーズ戦、パドレス戦、カブス戦は全試合放送
・ドジャーズ戦は全試合日本語解説実況
とのこと。ということは逆に、
「その他の試合では英語の現地実況音声」
という理解をしましたがどうでしょう?
とは言え月2000円ですから、どうですかね?
サッカーやその他スポーツも見る人はこの『SPOTV NOW』の2000円は高くないかも。
MLB.tvが高いので。
加えて”英語学習的”には─
・見逃し配信が必要(繰り返し見るため)
・英語字幕が必要
なのでそこがどうなのか?という点も気になります。
すいません。調べてません。
3.『hulu』は今年も…
自分もサブスクしているフールーですが、今年もMLBの配信はありません。残念。
LAエンジェルスのゲームの見逃し配信は、BGVには最高でした。
ということで個人的にHuluはCNN専用チャンネルとなってます。
そういえばDisney+で大谷選手のドキュメンタリーやってましたね。
見てないですけど。セット加入はしてますが。
4. SNLA : Spectrum SportsNet LA
ここで今年からNHKBS1の副音声として聴ける、ドジャーズの地元放送局について。
少し前─2016年シーズンまでは “Vin Scully”さんがお一人で実況解説をされていることで有名でした。
NHKBS1の副音声でも、例えば黒田さんの投げる試合などで当時聞くことができました。
まあでも2010年前後といえば松井さん、イチローさんの時代でしたからドジャース戦の放送はあまりありませんでした。
それ以前の野茂さん、石井さんの時代も見てましたが、英語音声では聞いてなかった…
話もどして─
スポーツネットLAの実況陣を調べると
現在は、Joe Davis(ジョー・デイビス)さんが主な実況アナウンサー(アメリカでは”lead play-by-play”と言うらしい。)
解説(”lead color commentary”)はOrel Hershiser(オーレル・ハーシュハイザー)さん。2000年まで投手でした。
このお二人がメインで、nomar garciaparra(ノーマ・ガルシアパーラ)さんやその他面々が控えの布陣のようです。
では何試合か実況を聞いた感想を少しだけ。
今後見れるゲームが増えれば書き足していこうと思います。
まずは実況のデイビスさん、解説のハーシュハイザーさんとも聞きやすいです。
「英語のリスニングの学習には向いてるなぁ」と思いました。
たびたび触れていますが、MLBの実況は解説の方の聞き取りが難しい。
これは日本の野球中継でも多分そう。解説の人の喋りは、アナウンサーではない一般の人の(訓練していない)発音なので外国人にとっては難しい(はず)。
日本語ネイティブの我々には問題ないけど。
解説の難しさといえば、実は去年までのLAエンジェルスのBSWの実況はけっこうハードです。
・解説マーク・グビザさんの喋りはラフな発音であり、また結構早口。
・その調子で実況と二人盛り上がるので、聞いてるこっちは意味わからずどんどん置いていかれる。
個人的には”明るくて楽しい”実況で好きだったけど。
そのBWSのグビザさんと比較すると、オーレル・ハーシュハイザーさんは少し聞きやすい。
もちろん長時間の実況なので
”アメリカあるある”的な、外国人である自分達には意味不明な冗談を言っては実況のデイビスさんと笑い合うシーンもたびたび。
それからお互いどちらともなく突然、”ボケをぶっこむ”こともあって聴いてるこっちは「は?」というパターンも。
まあそれはしょうがない。でも途中から話が見えてくることもある…あんまないか。
で実況解説の内容についてひとつ気づいたのは、
昨年までのBWS(バリースポーツウエスト)が、大谷選手に関してはほぼ100%良いことしか言わなかったのに対して
SNLAはややニュートラルよりの印象です。
例えば本日は4月20日ですが、ゲーム前時点で大谷選手の得点圏打率は19打席で1安打です。
そのことは日本でも取り上げられてYahoo!ニュースなどになっていますが、それはこのSNLAの実況やメディアが発信元と思われます。
LAエンジェルスの時とは少し違う、”楽しめればいい”というだけではない厳しさを感じます。
ゲーム中の実況解説でも批判口調にこそはなっていませんが、事実として「きちっと言及する」という感じです。
いまこの記事を書きながらメッツ戦を見ていますが、たった今ヒットを打ってランナーを返しました。
そして実況のデイビスさんに─
” Now he’s two for twenty with runners in scoring position.”
と、淡々と言われてました。
やっと1割ですね。得点圏打率。
去年までのBSWであれば、おそらく得点圏打率1割にも満たないことなどは取り上げないか、
あるいは言及してもひとことふたこと、そしてグビサさんのフォローが入る、みたいな感じだったでしょう。
常勝チームゆえのプレッシャーや厳しさはやはりこんなところでも感じます。
まあでもヤンキースほどではないかな。
イチローさんも松井さんもヤンキース時代は、チクチクやられてましたからね。地元放送のYESネットワークのマイケル・キーさん達に。
“in the blink of an eye” 「瞬きの間に」
実況ではすでに2回聞いた。Joeさんの好きな表現なんでしょう。
なんで “eyes” と複数形じゃないんだろう?片目で瞬きってウインクじゃない?
5. YouTubeのMLBチャンネルほか
ユーチューブの『MLB公式チャンネル』のダイジェストは英語学習にもおすすめ。
AI字幕も優秀で勉強になります。たぶん学習という意味ではこれがベスト。
とはいえ、素材はハイライト中心なので語彙は偏ってるかも。それはそれで勉強になるのかな最初は。
公式以外でも個人の方で、現地のポストゲームショーとかもまとめて、現地映像音声プラス和訳テロップを入れてくれているチャンネルもありますね。
とても勉強になります。
6. VPNを使えばいろいろ見れますが
そこまでやる?とは思いますが、VPNを契約すればアメリカの配信を色々選択できます。
以下リンクはVPNの会社ですけど、日本含めアメリカでの配信状況を詳しく解説しています。
7. 本家の『MLB.TV』
配信の大元、MLB.TVも当然(有料)配信しています。
例年通り無料の”Free Game of the Day”が毎日1試合あるのでおすすめ。
ただMLB.tvのリンクに直接行くと、アーカイブのゲーム一覧ページに飛ぶ前に
「サブスクしておくれ」というページに飛んでしまう。なぜか。
そこで─
1. まずはMLB.com で先にアカウントを作成。
2. その後でMLB.comのページの上部リンクMLB.tv タブの中の “Watch & Listen”から行く。
という迂回でアクセスします。
下記にURLを貼っておきます。アドレスは変わる可能性がありますのでご了承を。
ひとたび『MLB.com』にログインすれば、以降はMLB.tvのログイン(MLB.comと同じ)からゲームアーカイブのページに行けます。
ちなみに今年のサブスク料金は、4月に申し込みで年間あるいは月間で以下の通り。
確かチーム別もあったような。
MLB.TV All Teams Yearly
$149.99Stream EVERY out-of-market game LIVE or on demand. Blackout and other restrictions apply.
MLB.TV All Teams Monthly
$29.99Stream EVERY out-of-market game LIVE or on demand. Blackout and other restrictions apply. Monthly billing through and including October.
MLB.tv より
22,000円超えですか…
アメリカのインフレと円安のダブルですからね。昔は安かったんですけど。
8. AMEBAも例年通り
AMEBAも例年通りです。現地音声はありません。
9. J SOPRTS も例年通り
Jスポーツも例年通りです。こちらも現地音声はありません。
(以上、2024年4月)